京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 環境科学専攻 生活環境科学科目群
京都府立大学 生命環境学部 環境デザイン学科

2017.12.06. Wed

建築環境工学研究室の修了生北村恵里奈さんが第56回日本生気象学会(東京)奨励賞を受賞

2017年10月28日、建築環境工学研究室の修了生が第56回日本生気象学会(東京)奨励賞を受賞しました。

受賞者:北村恵里奈(大学院博士前期課程・建築環境工学研究室) 2015年3月修了生

受賞論文:北村恵里奈,柴田祥江,松原斎樹:居住者視点によるヒートショック対策の検討
日本生気象学会雑誌vol.53 No.1に掲載

 

 

【内容】 本研究は,北村恵里奈さんの「修士研究」の内容を審査論文として日本生気象学会雑誌に投稿したものです。

「ヒートショック」とは,冬期に暖かい部屋から寒い部屋,そして熱い湯へつかるといった急激な室内温度の変化が起こる状況下に人体がさらされた際に,血圧が上下に大きく変動することで起こる健康被害のことです。ヒートショックを防ぐためには,冬期の寒い室内の温度を適切な温度に維持することが必要不可欠になります。

本研究は,居住者視点からヒートショック対策を検討することを目的として,(1)トイレ・脱衣室の温度認知調査,(2)住宅内の温湿度測定,(3)簡易断熱の効果測定を実施しました。その結果,(1)高齢者は温度をあまり正しく認知していませんでした。その理由は,高齢者の温熱感覚が低下していることと,滞在時間が短いためと推測されます。(2)各住戸の温度の実測値は17℃以下,高齢者に限ると10℃以下が多かったです。(3)簡易断熱調査では,わずかな費用での簡易断熱の効果を知ることが,自ら対策する行動につながったことから,対策の効果を知る機会の提供が重要です。

アンケート調査と実態調査,丁寧なヒアリング調査,対象者自身による温度測定と,簡易断熱の施工により,居住者視点から,ヒートショック対策の具体的な提言がされている研究として高く評価されました。

カテゴリー: すべてのトピックス