令和2年4月9日
環境デザイン学科 教員一同
本来であれば4月8日から大学での講義が開講され,期待に胸を膨らませていた大学生活が始まるはずでした。しかしながら,新型コロナウィルスの足音が聞こえ始めたため,開講が1ヶ月遅れることになりました。新しい大学生活への期待よりも不安の方が大きくなり始めているのではないかと思います。
環境デザイン学科では,そんな皆さんに対して自習勉強を提案します。これは課題ではありませんので,提出の必要はありません。したがって,皆さんの学習を評価するために使うことはありませんし,成績に反映することもしません。この自習勉強を通じて,自己と向き合い,環境デザイン学の基礎を築いて欲しいと願っています。開講後の講義の理解を直接的に助けてくれる内容や,2年後3年後あるいはもっと先になってジワリと効いてくる内容を提案しています。この1ヶ月の自習勉強だけなく,今後の学習にも活用してください。そして,分からないことがあれば,それをノートにメモし頭の片隅にしばらく置いておいてください。なぜ分からないと思ったのか,疑問の根元はどこにあるのか,そうしたことを考えるのも重要な学習です。皆さんとキャンパスでお会いした時に,あらためてその声を聞かせてください。もし,どのように取り掛かればよいのかわからない,という課題があれば,どこがわからなかったか,難しく感じたかをメモしておいてください。苦手なことや難しいと思った課題をひとまず後回しにして,面白そうだと思ったことや得意なことからはじめてもよいと思います。「手を動かす」より,まず「本を読む」ということでもよいでしょう。ただし,何がわからなかったのか, 苦手に思ったのかをきちんと受け止め,どう克服すればよいかを考えてみることは大切です。大学で通常の講義が始まるようになれば, 機会をみつけて,課題を出した教員に直接, 尋ねるのもよいでしょう。これから皆さんが立ち向かわなければならない答えのない問題も,きっとこうした学習の中の一雫から解決できるものと信じています。